2024.1.6

グルメ

北大生が作ったビールが話題「度数7%フルーティーで赤い」飲める店は市内わずか+ウェブ販売

北海道大学農学部4年の宮地帝輔さんは「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA 1,250円(税込)」を販売しています。宮地さんのオリジナルビールの販売は10月に続く、第2弾目です。

クリスマスシーズンを見越して醸造された今回のビール。出来栄えは第1弾のものよりよく、売れ行きは好評です。

ビールに興味を持ったきっかけは…「とりあえず『生』で」と注文する先輩の姿に憧れたから!

飲み会をした際に、大学の先輩たちが「とりあえず『生』で」といっていたことに、憧れたのがビールに興味を持ったきっかけだといいます。

いざビールに挑戦してみると、苦くてあまり好きじゃなかったようです。しかし飲み続けていくうちにどんどんクセになっていったといいます。

「サッポロ クラシックが一番最初に好きになったビール」と宮地さん。
北大 宮地帝輔さん

ビールを飲む宮地さん(本人提供)

なぜビール作りを始めたのか?…宮地さん「モノ作りに興味があったから」

宮地帝輔さん 北大 ビール

オランダでの農業研修の様子(本人提供)

宮地さんは北大1年の秋に農業系サークルに入部。農家の元で農業を学びながら、北大にある畑でブロッコリーやトウモロコシ、ジャガイモなど、さまざまな農作物の栽培にも挑戦したといいます。
「自分の手で何かを作りたかったので非常に有意義だった」とサークルでの活動を振り返ります。

農作物の生産への興味が高まった宮地さん。その気持ちが高じて2022年度は1年間、オランダに農業研修に行きました。

研修でお世話になったのは、280ヘクタールの農地を持つ大農家。オランダでトップ10に入るほどの広さだといいます。「広い畑で、ひたすらキャベツとレタスの植え付けや収穫をしていた」と振り返る宮地さん。

宮地さん「やっぱりビールが作りたい。そう思った」

農業研修を終え、日本に帰国した宮地さん。色々と心境に変化があったようで、農作物ではなく、自分の好きなビールを作りたいと考えるようになっていたといいます。

そこで大学生が勉強会や企画などを開催している北大の学生団体「未来開拓倶楽部」に参加。同部の顧問の土屋努特任教授の後押しもあり、部の名前を冠したビールを作ることを目標とした「Beer PJ(ビア・プロジェクト)」を開始しました。

しかし、走り出したはいいものの、すぐに大きな壁にぶつかってしまいました。「醸造所の選定や、資金難、酒類販売業免許の取得など問題が山積していた。正直、投げ出したかった」といいます。
ビア・プロジェクト

ビア・プロジェクトの活動の様子(本人提供)

ビア・プロジェクト

ビア・プロジェクトの活動の様子(本人提供)

ただ、ビア・プロジェクトの勉強会でメンバーに自分が学んだビールの知識を伝えると、非常に好印象だったそうです。「衝突が多かったですが、仲間がいたので何とか頑張れました」と宮地さんはいいます。

そんなビア・プロジェクトのメンバーや醸造所などの協力もあり、10月には「未来開拓倶楽部BEER セッションIPA」、11月には「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」と立て続けにオリジナルビールの販売を開始しました。

現在発売中の「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」 気になるお味は?

現在販売中なのが「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」。アルコール度数が7%で、苦みの国際単位のIBUが高めの50です。原材料にグレープやベリー、柑橘といったフルーツの風味がする4種のホップを使用。

「上品な香りで、麦の味わいを楽しめる」と宮地さんは言います。さらに、10月に発売した第1弾のビールの反省が生かされ、出来栄えは非常にいいそうです。

「皆さんの記憶に残るビールになればいいな」と宮地さん。
 
北大 ビール 未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

未来開拓倶楽部BEER レッドIPAをグラスに注いでみると…

SASARUライターの野中も試飲をしてみました。グラスに注いでみると、赤い色のビールだということが分かります。一口飲むと、すぐに口いっぱいにフルーティーな香りが広がりました。
口当たりが優しく、苦みはそこまで強く感じません。ビールが得意でない人でも飲みやすいのではと感じました。

さらに前回に引き続き、ビールのラベルは未来開拓倶楽部の友人に依頼して作ってもらったといいます。作り方は一風変わっており、デザインをするのにAIを使ったといいます。

カレー食堂 心 札幌本店やハヤシ商店などで店内で宮地さんのビールを飲むことができます。さらに、宮地さんが代表を務める団体「パイオビア」のホームページではオンライン上で購入できます。
 

待望の第3弾のビールは…その名も“ダークナイト ビール”

現在、第3弾のビールは醸造中だと宮地さんはいいます。

その名は「ダークナイト ビール」。名前の通り黒ビールです。

さらに驚くことに、この第3弾のビールは北海道初の国際スタートアップカンファレンス「Hokkaido Innovation Week」のオフィシャルビールに選ばれ、2024年の1月30・31日に行われる同イベントの企画で提供される予定です。

また、第3弾のビールは缶や瓶での販売はされません。限られたイベントの会場でのみ飲むことができる「幻のビール」となりそうです。
ダークナイト ビール

黒ビールを作る様子(本人提供)

宮地帝輔さん
北海道大学農学部農業経済学科4年。ビールの開発・販売を行う団体「パイオビア」の代表。

X(旧ツイッター):https://twitter.com/piobeer_teitei
インスタグラム:https://www.instagram.com/piobeer_teitei
ノート:https://note.com/piobeer
パイオビアのホームページ:https://www.piobeer.com

(上記の情報は記事作成時点でのものです)

ビールに興味を持ったきっかけは…「とりあえず『生』で」と注文する先輩の姿に憧れたから!

北大 宮地帝輔さん

ビールを飲む宮地さん(本人提供)

飲み会をした際に、大学の先輩たちが「とりあえず『生』で」といっていたことに、憧れたのがビールに興味を持ったきっかけだといいます。

いざビールに挑戦してみると、苦くてあまり好きじゃなかったようです。しかし飲み続けていくうちにどんどんクセになっていったといいます。

「サッポロ クラシックが一番最初に好きになったビール」と宮地さん。

なぜビール作りを始めたのか?…宮地さん「モノ作りに興味があったから」

宮地帝輔さん 北大 ビール

オランダでの農業研修の様子(本人提供)

宮地さんは北大1年の秋に農業系サークルに入部。農家の元で農業を学びながら、北大にある畑でブロッコリーやトウモロコシ、ジャガイモなど、さまざまな農作物の栽培にも挑戦したといいます。
「自分の手で何かを作りたかったので非常に有意義だった」とサークルでの活動を振り返ります。

農作物の生産への興味が高まった宮地さん。その気持ちが高じて2022年度は1年間、オランダに農業研修に行きました。

研修でお世話になったのは、280ヘクタールの農地を持つ大農家。オランダでトップ10に入るほどの広さだといいます。「広い畑で、ひたすらキャベツとレタスの植え付けや収穫をしていた」と振り返る宮地さん。

宮地さん「やっぱりビールが作りたい。そう思った」

ビア・プロジェクト

ビア・プロジェクトの活動の様子(本人提供)

農業研修を終え、日本に帰国した宮地さん。色々と心境に変化があったようで、農作物ではなく、自分の好きなビールを作りたいと考えるようになっていたといいます。

そこで大学生が勉強会や企画などを開催している北大の学生団体「未来開拓倶楽部」に参加。同部の顧問の土屋努特任教授の後押しもあり、部の名前を冠したビールを作ることを目標とした「Beer PJ(ビア・プロジェクト)」を開始しました。

しかし、走り出したはいいものの、すぐに大きな壁にぶつかってしまいました。「醸造所の選定や、資金難、酒類販売業免許の取得など問題が山積していた。正直、投げ出したかった」といいます。
ビア・プロジェクト

ビア・プロジェクトの活動の様子(本人提供)

ただ、ビア・プロジェクトの勉強会でメンバーに自分が学んだビールの知識を伝えると、非常に好印象だったそうです。「衝突が多かったですが、仲間がいたので何とか頑張れました」と宮地さんはいいます。

そんなビア・プロジェクトのメンバーや醸造所などの協力もあり、10月には「未来開拓倶楽部BEER セッションIPA」、11月には「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」と立て続けにオリジナルビールの販売を開始しました。

現在発売中の「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」 気になるお味は?

北大 ビール 未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

現在販売中なのが「未来開拓倶楽部BEER レッドIPA」。アルコール度数が7%で、苦みの国際単位のIBUが高めの50です。原材料にグレープやベリー、柑橘といったフルーツの風味がする4種のホップを使用。

「上品な香りで、麦の味わいを楽しめる」と宮地さんは言います。さらに、10月に発売した第1弾のビールの反省が生かされ、出来栄えは非常にいいそうです。

「皆さんの記憶に残るビールになればいいな」と宮地さん。
 
未来開拓倶楽部BEER レッドIPA

未来開拓倶楽部BEER レッドIPAをグラスに注いでみると…

SASARUライターの野中も試飲をしてみました。グラスに注いでみると、赤い色のビールだということが分かります。一口飲むと、すぐに口いっぱいにフルーティーな香りが広がりました。
口当たりが優しく、苦みはそこまで強く感じません。ビールが得意でない人でも飲みやすいのではと感じました。

さらに前回に引き続き、ビールのラベルは未来開拓倶楽部の友人に依頼して作ってもらったといいます。作り方は一風変わっており、デザインをするのにAIを使ったといいます。

カレー食堂 心 札幌本店やハヤシ商店などで店内で宮地さんのビールを飲むことができます。さらに、宮地さんが代表を務める団体「パイオビア」のホームページではオンライン上で購入できます。
 

待望の第3弾のビールは…その名も“ダークナイト ビール”

ダークナイト ビール

黒ビールを作る様子(本人提供)

現在、第3弾のビールは醸造中だと宮地さんはいいます。

その名は「ダークナイト ビール」。名前の通り黒ビールです。

さらに驚くことに、この第3弾のビールは北海道初の国際スタートアップカンファレンス「Hokkaido Innovation Week」のオフィシャルビールに選ばれ、2024年の1月30・31日に行われる同イベントの企画で提供される予定です。

また、第3弾のビールは缶や瓶での販売はされません。限られたイベントの会場でのみ飲むことができる「幻のビール」となりそうです。
宮地帝輔さん
北海道大学農学部農業経済学科4年。ビールの開発・販売を行う団体「パイオビア」の代表。

X(旧ツイッター):https://twitter.com/piobeer_teitei
インスタグラム:https://www.instagram.com/piobeer_teitei
ノート:https://note.com/piobeer
パイオビアのホームページ:https://www.piobeer.com

(上記の情報は記事作成時点でのものです)

野中直樹

学生ライター

数学を学ぶ北大生。グルメやグッズ、研究など北大のニュースならどんな話題でも取材します。

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