2024.12.23

グルメ / 札幌

看板メニューは卵4個の「オムライス」…名門ホテル出身シェフ “こだわりの洋食”

 いつまでも変わらずに残り続けてほしいグルメ、あなたにもありますか。ノスタルジックな店内に、子どもの頃食べたどこか懐かしいメニュー。いつまでも残したい老舗の味を紹介します。

 今回紹介するのは、札幌東区地下鉄元町駅のすぐそばにある「レストラン ローリエ」。2024年の12月で30周年を迎える地元で愛される洋食屋さん。温かみのある店内も魅力的です。
 オープンの4時間以上前から厨房で仕込みをするのは、オーナーシェフの北山哲則さん61歳。

 「いろいろな料理に挑戦するのも好きですし、半分趣味なのでそんなに(仕事が)苦ではない。作っていて楽しい。仕込みときは心が落ち着く」と話します。
 「ソースやスープも手作り。市販のものは基本的に使わない。自分で作った方が味に個性が出る」と、手作りにこだわる哲則さん。なんとマヨネーズやドレッシングなどの調味料も手作りです。

 毎朝7時からの仕込みに始まり、ランチにディナーまで1人でこなすのに妥協は一切しません。
 ルーツは洋食の最高峰とも言われる東京の帝国ホテル。しかし、帝国ホテルでの修行は厳しく、驚きの連続だったそうです。
 
 「フランス料理の体系は基本があって、基本の積み重ねで、最後ピラミッドの頂上に一皿がある。その一皿にたどり着くために全部の基本をやっていかないと全くたどり着けない」と話す哲則さん。部署を異動しながら10年くらいしてやっと一通りわかるという世界なのだそう。
 お店の人気メニューの一つ「ロールキャベツ」のトマトソースは、ベースのスープ作りからソースまで約3日間かけて作ります。

 このトマトソースで煮込まれたロールキャベツは格別!
 午前11時30分、お店がオープンするとすぐにお客さんが続々とやってきます。

 月替わりメニューのひとつ「鮭と海老のカツレツ」。洋食ならではの手間と時間をかけた料理です。
 新鮮な鮭のすり身に炒めた玉ねぎと生クリーム、海老を加えバターで揚げたもの。

 仕上げはオーブンで焼き上げるひと手間。最後にこだわりのホワイトソースをかければ完成です。
 お客さんも「家では作れないような味」「初めて食べた。すごくふわふわしていて おいしかった」と絶賛。
 濃厚チーズと「ローリエ」こだわりのデミグラスソースがたっぷりかかった肉厚なハンバーグ。

 ご飯との相性抜群の人気メニューです。
 「家とは全然違う。肉がすごくおいしい」とお客さんが話すのは、ワインの香り漂う濃厚ビーフシチュー。長時間煮込んでやわらかい牛肉がゴロゴロと入っています。

 名門ホテルで学んだ一流の技が光る一品。
 
 午後1時。キッチンでお皿を洗う女性の姿が。

 元気にお店を手伝うのは、お母さんの千代子さん86歳。実は哲則さんが料理の道に進んだのも、お母さんの影響です。
 1977年、千代子さんは今の場所に「ジンギスカンよしつね元町店」をオープン。当時はジンギスカンブームで繁盛したそうです。
 
 お父さんは床屋をやっていたので、半分が床屋で半分がジンギスカン屋さんだったんですって。

 「親父は早く亡くなってしまい、結局おふくろのジンギスカン屋に育ててもらった」と哲則さん。
 
 1988年に地下鉄東豊線元町駅が開業すると、店の周りに大きな変化が。駅周辺には飲食店が増え、賑わいます。

 1994年にビルを建て、そこに東京から帰った哲則さんが念願のレストランをオープン。店名の由来は、フレンチの煮込み料理には欠かせない香辛料ローリエからとりました。
 3年ほど前まではビルの2階で「ローリエ」を営業していましたが、コロナの影響もあり、店舗を1階に移し、縮小。

 お料理もフレンチのコース料理などから気軽に味わえる洋食メニューへと変化して、今は町の洋食屋さんに。「20代の若い客も増えてきて(店に)活気があっていいかな」と哲則さんは話します。
 最近は一緒に暮らす大学生の次男、武文さんも時々お店でアルバイトをしています。
 
 武文さんの大好物はお父さんの作るオムライス。
 ただのケチャップライスではなく、トマトをふんだんに使ったソースで作っています。

 ふわふわの卵は、なんと4個の卵を使用。「ローリエ」の看板メニューです。
 お店の一番目立つ場所には哲則さんの大切なものが。

 日本の洋食業界を牽引してきた帝国ホテル料理長、村上信夫氏の色紙です。哲則さんにとっては、まさに神様のような存在。村上料理長の「料理の極意それは研究と愛情と真心です」という言葉を胸に、料理への探求心は、60歳を超えても衰えません。
 日々新メニューに挑戦中で、根室のご当地グルメ「エスカロップ」なども作っています。

 実は一度も食べたことがないという哲則さん。自分の中の想像なので「ローリエ風」とつけたんですって。
 「レストラン ローリエ」。

 帝国ホテルで学んだ本格洋食を気軽に味わえる町の洋食屋さんです。
レストラン ローリエ
住所:札幌市東区北24条東16丁目
営業:ランチ  午前11時30分~午後2時30分
   ディナー 午後5時~午後8時30分
休:毎週月曜、第2・第4火曜

*みんテレ11月29日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 今回紹介するのは、札幌東区地下鉄元町駅のすぐそばにある「レストラン ローリエ」。2024年の12月で30周年を迎える地元で愛される洋食屋さん。温かみのある店内も魅力的です。
 オープンの4時間以上前から厨房で仕込みをするのは、オーナーシェフの北山哲則さん61歳。

 「いろいろな料理に挑戦するのも好きですし、半分趣味なのでそんなに(仕事が)苦ではない。作っていて楽しい。仕込みときは心が落ち着く」と話します。
 「ソースやスープも手作り。市販のものは基本的に使わない。自分で作った方が味に個性が出る」と、手作りにこだわる哲則さん。なんとマヨネーズやドレッシングなどの調味料も手作りです。

 毎朝7時からの仕込みに始まり、ランチにディナーまで1人でこなすのに妥協は一切しません。
 ルーツは洋食の最高峰とも言われる東京の帝国ホテル。しかし、帝国ホテルでの修行は厳しく、驚きの連続だったそうです。
 
 「フランス料理の体系は基本があって、基本の積み重ねで、最後ピラミッドの頂上に一皿がある。その一皿にたどり着くために全部の基本をやっていかないと全くたどり着けない」と話す哲則さん。部署を異動しながら10年くらいしてやっと一通りわかるという世界なのだそう。
 お店の人気メニューの一つ「ロールキャベツ」のトマトソースは、ベースのスープ作りからソースまで約3日間かけて作ります。

 このトマトソースで煮込まれたロールキャベツは格別!
 午前11時30分、お店がオープンするとすぐにお客さんが続々とやってきます。

 月替わりメニューのひとつ「鮭と海老のカツレツ」。洋食ならではの手間と時間をかけた料理です。
 新鮮な鮭のすり身に炒めた玉ねぎと生クリーム、海老を加えバターで揚げたもの。

 仕上げはオーブンで焼き上げるひと手間。最後にこだわりのホワイトソースをかければ完成です。
 お客さんも「家では作れないような味」「初めて食べた。すごくふわふわしていて おいしかった」と絶賛。
 濃厚チーズと「ローリエ」こだわりのデミグラスソースがたっぷりかかった肉厚なハンバーグ。

 ご飯との相性抜群の人気メニューです。
 「家とは全然違う。肉がすごくおいしい」とお客さんが話すのは、ワインの香り漂う濃厚ビーフシチュー。長時間煮込んでやわらかい牛肉がゴロゴロと入っています。

 名門ホテルで学んだ一流の技が光る一品。
 
 午後1時。キッチンでお皿を洗う女性の姿が。

 元気にお店を手伝うのは、お母さんの千代子さん86歳。実は哲則さんが料理の道に進んだのも、お母さんの影響です。
 1977年、千代子さんは今の場所に「ジンギスカンよしつね元町店」をオープン。当時はジンギスカンブームで繁盛したそうです。
 
 お父さんは床屋をやっていたので、半分が床屋で半分がジンギスカン屋さんだったんですって。

 「親父は早く亡くなってしまい、結局おふくろのジンギスカン屋に育ててもらった」と哲則さん。
 
 1988年に地下鉄東豊線元町駅が開業すると、店の周りに大きな変化が。駅周辺には飲食店が増え、賑わいます。

 1994年にビルを建て、そこに東京から帰った哲則さんが念願のレストランをオープン。店名の由来は、フレンチの煮込み料理には欠かせない香辛料ローリエからとりました。
 3年ほど前まではビルの2階で「ローリエ」を営業していましたが、コロナの影響もあり、店舗を1階に移し、縮小。

 お料理もフレンチのコース料理などから気軽に味わえる洋食メニューへと変化して、今は町の洋食屋さんに。「20代の若い客も増えてきて(店に)活気があっていいかな」と哲則さんは話します。
 最近は一緒に暮らす大学生の次男、武文さんも時々お店でアルバイトをしています。
 
 武文さんの大好物はお父さんの作るオムライス。
 ただのケチャップライスではなく、トマトをふんだんに使ったソースで作っています。

 ふわふわの卵は、なんと4個の卵を使用。「ローリエ」の看板メニューです。
 お店の一番目立つ場所には哲則さんの大切なものが。

 日本の洋食業界を牽引してきた帝国ホテル料理長、村上信夫氏の色紙です。哲則さんにとっては、まさに神様のような存在。村上料理長の「料理の極意それは研究と愛情と真心です」という言葉を胸に、料理への探求心は、60歳を超えても衰えません。
 日々新メニューに挑戦中で、根室のご当地グルメ「エスカロップ」なども作っています。

 実は一度も食べたことがないという哲則さん。自分の中の想像なので「ローリエ風」とつけたんですって。
 「レストラン ローリエ」。

 帝国ホテルで学んだ本格洋食を気軽に味わえる町の洋食屋さんです。
レストラン ローリエ
住所:札幌市東区北24条東16丁目
営業:ランチ  午前11時30分~午後2時30分
   ディナー 午後5時~午後8時30分
休:毎週月曜、第2・第4火曜

*みんテレ11月29日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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