いつまでも残したい老舗の味を紹介する北海道ランチ遺産。今回は札幌の凄腕料理人が作る町中華。安くて、おいしくて超本格的!愛され続ける老舗を紹介します。
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札幌東区にある「中華厨房しのあ」。2025年で創業28年、もともとは中央区の伏見で営業、2013年に移転後は安くて美味しい町中華として愛されています。
午前9時、お店を訪ねると料理の世界に入り半世紀、店主の樋口雅之さん(68)が迎えてくれました。早い時には8時ごろから仕込みをしているのだそう。
お店のホールを担当するのは、奥さんの諭美さん(65)です。
お店のホールを担当するのは、奥さんの諭美さん(65)です。
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湯気が立ち並ぶ厨房で仕込むのは、ほとんど料理に使うというベースのスープ。佐野実さんという『支那そば』の店主が札幌に来たとき、佐野さんのレシピ・スープの配合を教えてもらったのだそう。
中華の達人ながら、有名ラーメン店の味も勉強。ジャンルにとらわれない味への追求が、樋口さんのこだわり。「明日もうちょっとうまいものができないかなと思って。きょうよりも。まだ伸びしろはあるんじゃないかと思って」と話します。
中華の達人ながら、有名ラーメン店の味も勉強。ジャンルにとらわれない味への追求が、樋口さんのこだわり。「明日もうちょっとうまいものができないかなと思って。きょうよりも。まだ伸びしろはあるんじゃないかと思って」と話します。
午前11時30分にお店がオープン。カウンター席はあっという間に満席に。厨房では樋口さんがたくさんの中華鍋を使って同時に調理を進めていきます。
店内はいい香りに。
店内はいい香りに。
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お客さんのお目当ては、本格中華のランチ。定番メニューや週替わりのメニューが1000円ほどで味わえます。
「満足度あります。この値段でおいしいものを食べられるので」とお客さんも笑顔に。
「満足度あります。この値段でおいしいものを食べられるので」とお客さんも笑顔に。
中でも昔からの人気メニューが、「レバニラ炒め定食880円」。
レバーが苦手な人も好きになるという癖のないレバニラは、お店の看板。ご飯との相性も間違いありません。
レバーが苦手な人も好きになるという癖のないレバニラは、お店の看板。ご飯との相性も間違いありません。
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常連さんがおすすめするのは「中華カレー1030円」。
店主自ら調合した秘伝のスパイスをこだわりのスープでのばした中華カレーは、野菜や海鮮のうまみがつまった家庭では真似できない、まさに町中華のカレーライスです。
店主自ら調合した秘伝のスパイスをこだわりのスープでのばした中華カレーは、野菜や海鮮のうまみがつまった家庭では真似できない、まさに町中華のカレーライスです。
今は東区の一角で安くておいしい町中華として人気ですが、実は樋口さん、その経歴がすごいんです。
2004年には札幌の中華料理界の代表としてグルメイベントでも活躍。
北海道ワインと一緒に料理を味わうJR北海道の旅企画では、中華料理のシェフとしてお弁当を作り、腕をふるいました。
2004年には札幌の中華料理界の代表としてグルメイベントでも活躍。
北海道ワインと一緒に料理を味わうJR北海道の旅企画では、中華料理のシェフとしてお弁当を作り、腕をふるいました。
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他にも1988年には世界食の祭典に中華レストランの料理長として参加。多くのイベントでも活躍しました。
「とりあえずワクワクすることやりたい」と何でも挑戦し、札幌の中華料理界を牽引してきた樋口さん。しかし最初は料理の世界に入ろうとは思っていませんでした。
「とりあえずワクワクすることやりたい」と何でも挑戦し、札幌の中華料理界を牽引してきた樋口さん。しかし最初は料理の世界に入ろうとは思っていませんでした。
両親は北大の近くで「ひぐち食堂」を経営。その苦労を知っていたので、料理人ではなく大学を受験。しかし、大学受験に失敗し家でぼーっとしている姿を見かねて母親が調理学校に申し込んだのだそう。
親に入学届けを出され、友人からは中華料理が似合うと言われたこともあり、やる気もないまま中華料理の世界へ。
親に入学届けを出され、友人からは中華料理が似合うと言われたこともあり、やる気もないまま中華料理の世界へ。
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しかし、そこで運命的なお店から誘われます。
札幌の円山にあった人気中華レストラン「サラダニース」。フレンチのような盛り付けとあっさりとした洗練された中華料理は、一躍札幌で話題に。ここで働いたことが今の料理のベースになっているのだそう。
札幌の円山にあった人気中華レストラン「サラダニース」。フレンチのような盛り付けとあっさりとした洗練された中華料理は、一躍札幌で話題に。ここで働いたことが今の料理のベースになっているのだそう。
おしゃれな人気店で順調に働く樋口さん。しかしその後、衝撃的な出会いをします。
ある伝説的な箱根の大きなホテルの料理長が開いた札幌のお店が絶品で、その人に「毎日店の終わる時間に来い。もっと料理を教えてやるから」と言われ、樋口さんはお店で働いた後、深夜、料理を学びに行くことに。
ある伝説的な箱根の大きなホテルの料理長が開いた札幌のお店が絶品で、その人に「毎日店の終わる時間に来い。もっと料理を教えてやるから」と言われ、樋口さんはお店で働いた後、深夜、料理を学びに行くことに。
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「何のために料理作ってる?」「なぜこういう風に作ってる?」「なぜって考えたことあるのか?」「東大受験するぐらいに料理のことだけを考えて、とりあえず1年間でいいからやってみろ」と言われ、そこから意識が変わったのだそう。
その出会いをきっかけに料理をただ作るのではなく、どうしたらおいしくなるのかを常に研究しました。
その出会いをきっかけに料理をただ作るのではなく、どうしたらおいしくなるのかを常に研究しました。
人気メニューのひとつ「杏仁豆腐 480円」。
ホテルの料理長時代にパティシエから教わったコンポートを取り入れ、白桃を赤ワインで煮て杏仁豆腐に入れています。
中華にとらわれず、フレンチや和食、さらにはラーメン屋さん。経験した技法を全て使って、自分の中華料理を追求しています。
ホテルの料理長時代にパティシエから教わったコンポートを取り入れ、白桃を赤ワインで煮て杏仁豆腐に入れています。
中華にとらわれず、フレンチや和食、さらにはラーメン屋さん。経験した技法を全て使って、自分の中華料理を追求しています。
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「いいかなと思ったら(料理法に)入れたい。今もこれでゴールじゃないので、何かあればいろいろやりたい。(おいしくなるなら)挑戦しますよ」と樋口さん。
高級中華レストランやホテルの料理長を経て、今最後に選んだのは小さな町中華という舞台。
樋口さんは「お金を払っていい食材を使ってうまいものを食べるのは当たり前だと思う。こんな金額でこういうものを食べられるの!というのが、料理のテクニック」といいます。
常に進化し続ける凄腕料理人が腕をふるう地元の愛され中華。ぜひ味わってみてください。
高級中華レストランやホテルの料理長を経て、今最後に選んだのは小さな町中華という舞台。
樋口さんは「お金を払っていい食材を使ってうまいものを食べるのは当たり前だと思う。こんな金額でこういうものを食べられるの!というのが、料理のテクニック」といいます。
常に進化し続ける凄腕料理人が腕をふるう地元の愛され中華。ぜひ味わってみてください。
中国厨房しのあ
住所:札幌市東区北7条東3丁目
営業:ランチ 午前11時30分~午後2時20分
ディナー 午後5時30分~午後8時(火曜日のぞく)
定休日:日曜
みんテレ2月13日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
住所:札幌市東区北7条東3丁目
営業:ランチ 午前11時30分~午後2時20分
ディナー 午後5時30分~午後8時(火曜日のぞく)
定休日:日曜
みんテレ2月13日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
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札幌東区にある「中華厨房しのあ」。2025年で創業28年、もともとは中央区の伏見で営業、2013年に移転後は安くて美味しい町中華として愛されています。
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午前9時、お店を訪ねると料理の世界に入り半世紀、店主の樋口雅之さん(68)が迎えてくれました。早い時には8時ごろから仕込みをしているのだそう。
お店のホールを担当するのは、奥さんの諭美さん(65)です。
お店のホールを担当するのは、奥さんの諭美さん(65)です。
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湯気が立ち並ぶ厨房で仕込むのは、ほとんど料理に使うというベースのスープ。佐野実さんという『支那そば』の店主が札幌に来たとき、佐野さんのレシピ・スープの配合を教えてもらったのだそう。
中華の達人ながら、有名ラーメン店の味も勉強。ジャンルにとらわれない味への追求が、樋口さんのこだわり。「明日もうちょっとうまいものができないかなと思って。きょうよりも。まだ伸びしろはあるんじゃないかと思って」と話します。
中華の達人ながら、有名ラーメン店の味も勉強。ジャンルにとらわれない味への追求が、樋口さんのこだわり。「明日もうちょっとうまいものができないかなと思って。きょうよりも。まだ伸びしろはあるんじゃないかと思って」と話します。
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午前11時30分にお店がオープン。カウンター席はあっという間に満席に。厨房では樋口さんがたくさんの中華鍋を使って同時に調理を進めていきます。
店内はいい香りに。
店内はいい香りに。
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お客さんのお目当ては、本格中華のランチ。定番メニューや週替わりのメニューが1000円ほどで味わえます。
「満足度あります。この値段でおいしいものを食べられるので」とお客さんも笑顔に。
「満足度あります。この値段でおいしいものを食べられるので」とお客さんも笑顔に。
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中でも昔からの人気メニューが、「レバニラ炒め定食880円」。
レバーが苦手な人も好きになるという癖のないレバニラは、お店の看板。ご飯との相性も間違いありません。
レバーが苦手な人も好きになるという癖のないレバニラは、お店の看板。ご飯との相性も間違いありません。
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常連さんがおすすめするのは「中華カレー1030円」。
店主自ら調合した秘伝のスパイスをこだわりのスープでのばした中華カレーは、野菜や海鮮のうまみがつまった家庭では真似できない、まさに町中華のカレーライスです。
店主自ら調合した秘伝のスパイスをこだわりのスープでのばした中華カレーは、野菜や海鮮のうまみがつまった家庭では真似できない、まさに町中華のカレーライスです。
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今は東区の一角で安くておいしい町中華として人気ですが、実は樋口さん、その経歴がすごいんです。
2004年には札幌の中華料理界の代表としてグルメイベントでも活躍。
北海道ワインと一緒に料理を味わうJR北海道の旅企画では、中華料理のシェフとしてお弁当を作り、腕をふるいました。
2004年には札幌の中華料理界の代表としてグルメイベントでも活躍。
北海道ワインと一緒に料理を味わうJR北海道の旅企画では、中華料理のシェフとしてお弁当を作り、腕をふるいました。
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他にも1988年には世界食の祭典に中華レストランの料理長として参加。多くのイベントでも活躍しました。
「とりあえずワクワクすることやりたい」と何でも挑戦し、札幌の中華料理界を牽引してきた樋口さん。しかし最初は料理の世界に入ろうとは思っていませんでした。
「とりあえずワクワクすることやりたい」と何でも挑戦し、札幌の中華料理界を牽引してきた樋口さん。しかし最初は料理の世界に入ろうとは思っていませんでした。
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両親は北大の近くで「ひぐち食堂」を経営。その苦労を知っていたので、料理人ではなく大学を受験。しかし、大学受験に失敗し家でぼーっとしている姿を見かねて母親が調理学校に申し込んだのだそう。
親に入学届けを出され、友人からは中華料理が似合うと言われたこともあり、やる気もないまま中華料理の世界へ。
親に入学届けを出され、友人からは中華料理が似合うと言われたこともあり、やる気もないまま中華料理の世界へ。
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しかし、そこで運命的なお店から誘われます。
札幌の円山にあった人気中華レストラン「サラダニース」。フレンチのような盛り付けとあっさりとした洗練された中華料理は、一躍札幌で話題に。ここで働いたことが今の料理のベースになっているのだそう。
札幌の円山にあった人気中華レストラン「サラダニース」。フレンチのような盛り付けとあっさりとした洗練された中華料理は、一躍札幌で話題に。ここで働いたことが今の料理のベースになっているのだそう。
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おしゃれな人気店で順調に働く樋口さん。しかしその後、衝撃的な出会いをします。
ある伝説的な箱根の大きなホテルの料理長が開いた札幌のお店が絶品で、その人に「毎日店の終わる時間に来い。もっと料理を教えてやるから」と言われ、樋口さんはお店で働いた後、深夜、料理を学びに行くことに。
ある伝説的な箱根の大きなホテルの料理長が開いた札幌のお店が絶品で、その人に「毎日店の終わる時間に来い。もっと料理を教えてやるから」と言われ、樋口さんはお店で働いた後、深夜、料理を学びに行くことに。
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「何のために料理作ってる?」「なぜこういう風に作ってる?」「なぜって考えたことあるのか?」「東大受験するぐらいに料理のことだけを考えて、とりあえず1年間でいいからやってみろ」と言われ、そこから意識が変わったのだそう。
その出会いをきっかけに料理をただ作るのではなく、どうしたらおいしくなるのかを常に研究しました。
その出会いをきっかけに料理をただ作るのではなく、どうしたらおいしくなるのかを常に研究しました。
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人気メニューのひとつ「杏仁豆腐 480円」。
ホテルの料理長時代にパティシエから教わったコンポートを取り入れ、白桃を赤ワインで煮て杏仁豆腐に入れています。
中華にとらわれず、フレンチや和食、さらにはラーメン屋さん。経験した技法を全て使って、自分の中華料理を追求しています。
ホテルの料理長時代にパティシエから教わったコンポートを取り入れ、白桃を赤ワインで煮て杏仁豆腐に入れています。
中華にとらわれず、フレンチや和食、さらにはラーメン屋さん。経験した技法を全て使って、自分の中華料理を追求しています。
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「いいかなと思ったら(料理法に)入れたい。今もこれでゴールじゃないので、何かあればいろいろやりたい。(おいしくなるなら)挑戦しますよ」と樋口さん。
高級中華レストランやホテルの料理長を経て、今最後に選んだのは小さな町中華という舞台。
樋口さんは「お金を払っていい食材を使ってうまいものを食べるのは当たり前だと思う。こんな金額でこういうものを食べられるの!というのが、料理のテクニック」といいます。
常に進化し続ける凄腕料理人が腕をふるう地元の愛され中華。ぜひ味わってみてください。
高級中華レストランやホテルの料理長を経て、今最後に選んだのは小さな町中華という舞台。
樋口さんは「お金を払っていい食材を使ってうまいものを食べるのは当たり前だと思う。こんな金額でこういうものを食べられるの!というのが、料理のテクニック」といいます。
常に進化し続ける凄腕料理人が腕をふるう地元の愛され中華。ぜひ味わってみてください。
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中国厨房しのあ
住所:札幌市東区北7条東3丁目
営業:ランチ 午前11時30分~午後2時20分
ディナー 午後5時30分~午後8時(火曜日のぞく)
定休日:日曜
みんテレ2月13日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
住所:札幌市東区北7条東3丁目
営業:ランチ 午前11時30分~午後2時20分
ディナー 午後5時30分~午後8時(火曜日のぞく)
定休日:日曜
みんテレ2月13日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
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