2024.9.23

アウトドア / 旭川・層雲峡・空知

新鮮な牛乳&ソフトクリームも…大切に育てられた牛の牛乳はおいしい!わずか6頭の小さな牧場【旭川】

JR旭川駅から南に約8km。周囲を豊かな自然に囲まれた神居町上雨紛に『クリーマリー農夢』はあります。

クリーマリー農夢は、「アニマルウェルフェア(家畜福祉)」の考えを実践する牧場です。現在は、6頭の乳牛をまるで家族のように大切に育てています。

健康的に牛が暮らす小さな牧場

クリーマリー農夢 牧場
「アニマルウェルフェア(家畜福祉)」とは、ストレスをできるだけ少なく、健康的な暮らしができる飼育方法を目指す取り組みのこと。

飼養技術の向上や乳牛の改良によって、乳牛1頭あたりの年間乳量は、1965年に4,250kgでしたが、2020年には8,80kgと2倍以上に増えています。

行動を制限する施設で飼育し、高たんぱくの飼料を与える生産性を重視する現代の工業的畜産は、私たちの食生活を支えてきましたが、一方で家畜に過度の負担を強いてきました。
「クリーマリー農夢」は、(一社)アニマルウェルフェア畜産協会の乳牛のアニマルウェルフェア畜産認証制度において、牧場と乳製品製造施設の2つの認証を取得しています。
クリーマリー農夢 牧場
牧場1戸あたりの乳牛の飼育頭数は、平均すると約100頭です。近年は、数百頭数千頭を飼養するメガファームも登場しています。

現在、クリーマリー農夢で飼育されているのは、子牛2頭を含むたった6頭のホルスタイン。

クリーマリーとは、昔ヨーロッパにあった”小さな酪農場”とか”小さな牛乳屋さん”の意味ですが、クリーマリー農夢はまさに名前の通り小さな小さな牧場です。

家族のように大切に育てられている牛たち

クリーマリー農夢が他の牧場と違うのは、牛の飼い方と搾乳方法です。

クリーマリー農夢の牛たちは、牛舎につながれることなく年中放し飼い。好きな時に牛舎から出て牧草を食べ、暑くなれば牛舎に戻って寝床でお昼寝をする。

そんなのんびりと暮らす牛たちを、運が良ければ、牧場に併設された直売所から見ることができます。
クリーマリー農夢
クリーマリー農夢
クリーマリー農夢は、牧場主の佐竹秀樹と奥様のご夫婦二人で、牛の世話をしています。

朝と夕方の搾乳の間にチーズやバターなどの加工や配達もしているので、早朝から夜まで365日休みなしに働いていますが、「牛が好きなので大変だけど続けられます」と佐竹さんは笑って話してくれました。
牛の寿命は20年ぐらいといわれます。しかし、乳牛はたくさんの乳を絞るために、通常5〜6才で役目を終えて食肉などにされます。

現在、クリーマリー農夢で一番年齢の高い牛は11歳。年を取ると乳量は少なくなりますが、乳質は高くおいしい牛乳になるそうです。

クリーマリー農夢では、生産性にこだわることなく、家畜としての寿命を迎える日まで、まるで家族のように大切に牛を育てています。
クリーマリー農夢

搾乳室で一頭ずつ丁寧に搾乳される牛乳

クリーマリー農夢
一般的な牧場では、絞った生乳に細菌が入らないように、搾乳の前に消毒剤で乳頭を消毒します。

クリーマリー農夢では、一頭ずつ専用の搾乳室に入れて、温水のシャワーで乳頭を洗浄し、消毒した布巾で拭いてから搾乳しています。そのため乳頭消毒を行う必要がありません。

とても手間のかかる搾乳方法ですが、生乳にわずかの消毒剤も入れたくない。そんな思いで、おいしくて安全な生乳が絞られています。
清潔な環境で絞られた生乳は、63〜65℃の低温で30分間殺菌されます。低温殺菌は、カルシウムやタンパク質などの変化や損失が少ないので、生乳本来の風味がそのまま残っています。

市販の牛乳のほとんどは、脂肪分を均質化するホモジナイズ処理をしていますが、クリーマリー農夢の牛乳は、均質化していないノンホモ牛乳。瓶の上部にクリームの層ができますが、優しく振ってから飲みましょう。
クリーマリー農夢
クリーマリー農夢
牧場には直売所の「MILK BAR」があり、クリーマリー農夢の新鮮な牛乳から作られたチーズやバター、ヨーグルトなどを購入できます。

また、その場で飲めるカップの牛乳やヨーグルト、季節によってはソフトクリームなどもあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。タイミングが良ければのんびりと牧草を食べる牛を眺めながら、ソフトクリームが味わえますよ。
クリーマリー農夢 直売ショップ MILK BAR
住所:北海道旭川市神居町上雨紛539-9
電話番号:0166-62-9380
営業時間:午前9時~午後4時30分
定休日:水曜日・木曜日
駐車場:あり
ホームページ:https://www.creamery-gnome.com/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

健康的に牛が暮らす小さな牧場

クリーマリー農夢 牧場
「アニマルウェルフェア(家畜福祉)」とは、ストレスをできるだけ少なく、健康的な暮らしができる飼育方法を目指す取り組みのこと。

飼養技術の向上や乳牛の改良によって、乳牛1頭あたりの年間乳量は、1965年に4,250kgでしたが、2020年には8,80kgと2倍以上に増えています。

行動を制限する施設で飼育し、高たんぱくの飼料を与える生産性を重視する現代の工業的畜産は、私たちの食生活を支えてきましたが、一方で家畜に過度の負担を強いてきました。
「クリーマリー農夢」は、(一社)アニマルウェルフェア畜産協会の乳牛のアニマルウェルフェア畜産認証制度において、牧場と乳製品製造施設の2つの認証を取得しています。
クリーマリー農夢 牧場
牧場1戸あたりの乳牛の飼育頭数は、平均すると約100頭です。近年は、数百頭数千頭を飼養するメガファームも登場しています。

現在、クリーマリー農夢で飼育されているのは、子牛2頭を含むたった6頭のホルスタイン。

クリーマリーとは、昔ヨーロッパにあった”小さな酪農場”とか”小さな牛乳屋さん”の意味ですが、クリーマリー農夢はまさに名前の通り小さな小さな牧場です。

家族のように大切に育てられている牛たち

クリーマリー農夢
クリーマリー農夢が他の牧場と違うのは、牛の飼い方と搾乳方法です。

クリーマリー農夢の牛たちは、牛舎につながれることなく年中放し飼い。好きな時に牛舎から出て牧草を食べ、暑くなれば牛舎に戻って寝床でお昼寝をする。

そんなのんびりと暮らす牛たちを、運が良ければ、牧場に併設された直売所から見ることができます。
クリーマリー農夢
クリーマリー農夢は、牧場主の佐竹秀樹と奥様のご夫婦二人で、牛の世話をしています。

朝と夕方の搾乳の間にチーズやバターなどの加工や配達もしているので、早朝から夜まで365日休みなしに働いていますが、「牛が好きなので大変だけど続けられます」と佐竹さんは笑って話してくれました。
クリーマリー農夢
牛の寿命は20年ぐらいといわれます。しかし、乳牛はたくさんの乳を絞るために、通常5〜6才で役目を終えて食肉などにされます。

現在、クリーマリー農夢で一番年齢の高い牛は11歳。年を取ると乳量は少なくなりますが、乳質は高くおいしい牛乳になるそうです。

クリーマリー農夢では、生産性にこだわることなく、家畜としての寿命を迎える日まで、まるで家族のように大切に牛を育てています。

搾乳室で一頭ずつ丁寧に搾乳される牛乳

クリーマリー農夢
一般的な牧場では、絞った生乳に細菌が入らないように、搾乳の前に消毒剤で乳頭を消毒します。

クリーマリー農夢では、一頭ずつ専用の搾乳室に入れて、温水のシャワーで乳頭を洗浄し、消毒した布巾で拭いてから搾乳しています。そのため乳頭消毒を行う必要がありません。

とても手間のかかる搾乳方法ですが、生乳にわずかの消毒剤も入れたくない。そんな思いで、おいしくて安全な生乳が絞られています。
クリーマリー農夢
清潔な環境で絞られた生乳は、63〜65℃の低温で30分間殺菌されます。低温殺菌は、カルシウムやタンパク質などの変化や損失が少ないので、生乳本来の風味がそのまま残っています。

市販の牛乳のほとんどは、脂肪分を均質化するホモジナイズ処理をしていますが、クリーマリー農夢の牛乳は、均質化していないノンホモ牛乳。瓶の上部にクリームの層ができますが、優しく振ってから飲みましょう。
クリーマリー農夢
牧場には直売所の「MILK BAR」があり、クリーマリー農夢の新鮮な牛乳から作られたチーズやバター、ヨーグルトなどを購入できます。

また、その場で飲めるカップの牛乳やヨーグルト、季節によってはソフトクリームなどもあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。タイミングが良ければのんびりと牧草を食べる牛を眺めながら、ソフトクリームが味わえますよ。
クリーマリー農夢 直売ショップ MILK BAR
住所:北海道旭川市神居町上雨紛539-9
電話番号:0166-62-9380
営業時間:午前9時~午後4時30分
定休日:水曜日・木曜日
駐車場:あり
ホームページ:https://www.creamery-gnome.com/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

田口忠臣

フリーライター

旭川生まれ旭川在住の専業フリーライター。観光・グルメ・アウトドア・農業などの記事を年間600本ほど書いています。趣味はキャンプと食べ歩き飲み歩き。北海道観光マスター、旭川大雪観光文化検定1級、日本酒ナビゲーター、自然体験活動指導者NEALリーダー

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