2024.3.27

グルメ / 旭川・層雲峡・空知

地元ライターがおススメするスポット“旭川ラーメンを支えてきた醤油蔵”工場見学やお土産調達

国道12号線で札幌方面から旭川市内に入り、駅前中心部に向かって進むと、右手にひときわ目立つ古い建物が見えてきます。この建物が「キッコーニホン」で古くから親しまれてきた「日本醤油工業株式会社」です。
今回は同社の直売店スタッフがオススメする商品をご紹介します。

創業80年以上、旭川最古の醤油メーカー「日本醤油工業」

日本醤油工業 旭川
日本醤油工業の創業は昭和19(1944)年。しかし、その歴史はさらに古く旭川が開村した頃まで遡ります。

明治23(1890)年、札幌から来た笠原喜助・喜八兄弟と旭川に最初に入植した鈴木亀蔵の3氏が合同で笠原酒造店を創業、曙に酒造場を造りました。
現在も日本醤油工業の事務所として使われている建物は、その時に建てられたもので築100年以上経っています。
昭和に入り、笠原酒造は道内の酒造業者と合併して、日本清酒株式会社旭川支店に。

第二次世界大戦末期の昭和19(1944)年になると、政府によって酒造業から醤油醸造へ転換するように命じられ、現在の「日本醤油工業」が設立されました。

野田醤油(現在のキッコーマン)の協力で醤油づくりを始めた日本醤油工業は、以来80年以上にわたり「キッコーニホン」のマークがついた醤油を作り続けています。

今回、日本醤油工業の歴史や建物を案内してくれたのは、代表取締役社長の茂木浩介さんです。
日本醤油工業 旭川 茂木さん

北海道各地の食材を使った200種類以上の商品

日本醤油工業 旭川 キッコーニホン
キッコーニホンの醤油は、市内の多くのラーメン店で使われていて、旭川のご当地グルメ「しょうゆラーメン」の味を支えてきたと言っても過言ではありません。

なかでも、同社を代表するこいくちしょうゆ「キッコーニホン特級」は、日本醤油協会が主催する「全国醤油品評会」で国内1,200社の中から、最高賞である農林水産大臣賞を過去4度も受賞していて、日本醤油工業の高い技術と品質が認められています。
近年、日本醤油工業が力を入れているのが、網走湖のしじみ貝や厚岸産のあさり、比布町の千本ネギなど、道内各地の食材を使った醤油加工品やドレッシングなどの商品開発です。

特産品を作りたいという自治体や生産者からの依頼を受けて商品開発に協力し、少量からでも製造。現在では、道内60近い市町村の200種類以上を商品化しています。

事務所棟に併設された直売店には、醤油造りに使われた樽や醤油を搾る時の濾布(ろふ)を利用して、それらの商品が並べられています。
日本醤油工業 旭川 店内

直売店インスタ女子おすすめの商品

日本醤油工業 旭川 燻製黒生ビール
同社の新商品や人気商品は、Instagramで紹介されています。今回はそんなInstagramの“中の人”がおすすめする商品をいくつかご紹介します。

最初の商品は「燻製黒生ビール」。「燻製黒生ビール」は、地元旭川の地ビール醸造所「大雪地ビール」とのコラボ商品。麦芽を燻製するラオホスタイルのビールを醸造する際に、こいくちしょうゆ「キッコーニホン特級」をブレンドしています。

スモーキーな味わいの中に、ほんのり醤油が香る新しい味のビールです。
次は、デザインがリニューアルされた商品です。「旭川しょうゆ」は食塩分を20%カットしたうす塩仕立てのお醤油。発売から7年以上経つロングセラーの人気商品ですが、雪をイメージした白の背景に旭川のシンボル「旭橋」と同社の社屋を描いたラベルに変わりました。同時に、鮮度保持ボトル(210ml)も新発売です。

また、お土産としても人気の「あさひやまどうぶつえん アニマルボトル」もデザインを一新。ラベルを剥がすと、かわいらしいキリンやシロクマ、アザラシなどのイラストが現れます。
旭川しょうゆ 日本醤油工業
桜花しょうゆ 桜花ぽん酢 桜花ドレッシング
この季節にピッタリの商品が、「桜花しょうゆ」「桜花ぽん酢」「桜花ドレッシング」「桜花塩」「桜ごはんの素」の桜シリーズ。

「桜花しょうゆ」は、桜がほのかに香る見た目にも美しいお醤油。金色に輝くお醤油の中に食用の八重桜が咲いています。「桜ごはんの素」は、桜の花びらや葉を贅沢に使った炊き込みご飯の素です。いずれの商品も桜の香りと桜色の美しさが楽しめます。

工場見学や体験学習も受け入れ中

日本醤油工業の建物や醤油造りに使われていた道具は、今では他でほとんど見ることができません。同社は、それらを体験型観光にすることで、今後も残したいと取り組んでいます。

 
日本醤油工業 工場見学
日本醤油工業 工場見学 パンフレット
感染症の流行拡大で一時期中止していた工場見学も再開。歴史的な建物や設備など見学の見どころを紹介したパンフレットを新たに制作して、市内の小学校や高校、高等専門学校、企業などの見学や職業体験を積極的に受け入れています。

工場見学(10名~)は事前に予約が必要ですが、旭川に立ち寄った際には、旭川の醤油造りの歴史に触れてみませんか。
日本醤油工業
所在地:北海道旭川市曙1条1丁目2-3
電話番号: 0800-800-7772(フリーダイヤル)
営業時間:午前10時~午後5時30分
定休日:年末年始
Instagram:https://www.instagram.com/kikkonihon/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗にお問い合わせください)

創業80年以上、旭川最古の醤油メーカー「日本醤油工業」

日本醤油工業 旭川
日本醤油工業の創業は昭和19(1944)年。しかし、その歴史はさらに古く旭川が開村した頃まで遡ります。

明治23(1890)年、札幌から来た笠原喜助・喜八兄弟と旭川に最初に入植した鈴木亀蔵の3氏が合同で笠原酒造店を創業、曙に酒造場を造りました。
現在も日本醤油工業の事務所として使われている建物は、その時に建てられたもので築100年以上経っています。
日本醤油工業 旭川 茂木さん
昭和に入り、笠原酒造は道内の酒造業者と合併して、日本清酒株式会社旭川支店に。

第二次世界大戦末期の昭和19(1944)年になると、政府によって酒造業から醤油醸造へ転換するように命じられ、現在の「日本醤油工業」が設立されました。

野田醤油(現在のキッコーマン)の協力で醤油づくりを始めた日本醤油工業は、以来80年以上にわたり「キッコーニホン」のマークがついた醤油を作り続けています。

今回、日本醤油工業の歴史や建物を案内してくれたのは、代表取締役社長の茂木浩介さんです。

北海道各地の食材を使った200種類以上の商品

日本醤油工業 旭川 キッコーニホン
キッコーニホンの醤油は、市内の多くのラーメン店で使われていて、旭川のご当地グルメ「しょうゆラーメン」の味を支えてきたと言っても過言ではありません。

なかでも、同社を代表するこいくちしょうゆ「キッコーニホン特級」は、日本醤油協会が主催する「全国醤油品評会」で国内1,200社の中から、最高賞である農林水産大臣賞を過去4度も受賞していて、日本醤油工業の高い技術と品質が認められています。
日本醤油工業 旭川 店内
近年、日本醤油工業が力を入れているのが、網走湖のしじみ貝や厚岸産のあさり、比布町の千本ネギなど、道内各地の食材を使った醤油加工品やドレッシングなどの商品開発です。

特産品を作りたいという自治体や生産者からの依頼を受けて商品開発に協力し、少量からでも製造。現在では、道内60近い市町村の200種類以上を商品化しています。

事務所棟に併設された直売店には、醤油造りに使われた樽や醤油を搾る時の濾布(ろふ)を利用して、それらの商品が並べられています。

直売店インスタ女子おすすめの商品

日本醤油工業 旭川 燻製黒生ビール
同社の新商品や人気商品は、Instagramで紹介されています。今回はそんなInstagramの“中の人”がおすすめする商品をいくつかご紹介します。

最初の商品は「燻製黒生ビール」。「燻製黒生ビール」は、地元旭川の地ビール醸造所「大雪地ビール」とのコラボ商品。麦芽を燻製するラオホスタイルのビールを醸造する際に、こいくちしょうゆ「キッコーニホン特級」をブレンドしています。

スモーキーな味わいの中に、ほんのり醤油が香る新しい味のビールです。
旭川しょうゆ 日本醤油工業
次は、デザインがリニューアルされた商品です。「旭川しょうゆ」は食塩分を20%カットしたうす塩仕立てのお醤油。発売から7年以上経つロングセラーの人気商品ですが、雪をイメージした白の背景に旭川のシンボル「旭橋」と同社の社屋を描いたラベルに変わりました。同時に、鮮度保持ボトル(210ml)も新発売です。

また、お土産としても人気の「あさひやまどうぶつえん アニマルボトル」もデザインを一新。ラベルを剥がすと、かわいらしいキリンやシロクマ、アザラシなどのイラストが現れます。
桜花しょうゆ 桜花ぽん酢 桜花ドレッシング
この季節にピッタリの商品が、「桜花しょうゆ」「桜花ぽん酢」「桜花ドレッシング」「桜花塩」「桜ごはんの素」の桜シリーズ。

「桜花しょうゆ」は、桜がほのかに香る見た目にも美しいお醤油。金色に輝くお醤油の中に食用の八重桜が咲いています。「桜ごはんの素」は、桜の花びらや葉を贅沢に使った炊き込みご飯の素です。いずれの商品も桜の香りと桜色の美しさが楽しめます。

工場見学や体験学習も受け入れ中

日本醤油工業 工場見学
日本醤油工業の建物や醤油造りに使われていた道具は、今では他でほとんど見ることができません。同社は、それらを体験型観光にすることで、今後も残したいと取り組んでいます。

 
日本醤油工業 工場見学 パンフレット
感染症の流行拡大で一時期中止していた工場見学も再開。歴史的な建物や設備など見学の見どころを紹介したパンフレットを新たに制作して、市内の小学校や高校、高等専門学校、企業などの見学や職業体験を積極的に受け入れています。

工場見学(10名~)は事前に予約が必要ですが、旭川に立ち寄った際には、旭川の醤油造りの歴史に触れてみませんか。
日本醤油工業
所在地:北海道旭川市曙1条1丁目2-3
電話番号: 0800-800-7772(フリーダイヤル)
営業時間:午前10時~午後5時30分
定休日:年末年始
Instagram:https://www.instagram.com/kikkonihon/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗にお問い合わせください)

田口忠臣

フリーライター

旭川生まれ旭川在住の専業フリーライター。観光・グルメ・アウトドア・農業などの記事を年間600本ほど書いています。趣味はキャンプと食べ歩き飲み歩き。北海道観光マスター、旭川大雪観光文化検定1級、日本酒ナビゲーター、自然体験活動指導者NEALリーダー

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